俺流ボートトップチニングタックルの考え方
2017/01/24
現在の自分がたどり着いたボートトップチニングタックル答え、それは残念ながらプロとは全く違ったセッティングでした。プロのように道具がそろえられる訳でもなく、限られた資金で、限られた環境での釣りから生まれた一つの答えでした。
僕はプロと同じタックルが必ずしも完璧だとは思っていません。釣り人も十人十色、お金に余裕がある人、時間に余裕がある人、船を持っている人、持っていない人など、いろんな人がいるでしょう。条件が違えば当然ベストなタックルは変わってくると思うのです。
では自分がどれに当てはまるか?と言えば、お金には余裕がありません。ステラなんてもってのほかです。限界まで頑張ってもツインパワーには手が届かない!?といったところです。
ただし、環境には恵まれ幸いにも海まで数十分程度の場所に住んでいて、小さいですが仲間たちと共同で船も所有しています。
釣り具にあまりお金を掛けられない、自分と同じ境遇の方にオススメのボートチニングタックルを紹介していきたいと思います。
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主導権を譲らないパワーロッド
トップチニングでパワーロッドというと意外なイメージを持つ方もいるかもしれません、しかし、僕は多くのプロがメバルロッドを使用していることの方が逆に驚きました。メバルロッドでは、あれだけ強いファーストランは止めることができません。
しかし、メバルロッドを使用しているようなプロの動画を見ていると分かるのですが、そもそもファーストランを強引に止める必要なない場所で釣りをしていることがほとんどなのです。
ようは、適材適所、僕の釣っている環境と、プロがメバルロッドを使用するような釣り場の環境は全く違っていたのです。
オープンな環境で釣りをするならば、僕も柔らかめのロッドを使用した方がバイトを弾きにくくなりキャッチ率は高まると考えています。しかし、ストラクチャーの多い環境では、ファーストランが止められないということが命取りになってしまいます。そのため、ロッドには強引なやり取りをしても魚を寄せられるパワーが必要不可欠だったのです。
自分の使用しているチヌに負けないパワーを備えたオススメロッドは、下記の2本。
・テイルウォーク エンチャーン Kスペック S68ML
・オリムピック アルジェントボートシーバス GSOAS-69M
いずれも発売からかなり経過しているため新品は流通量が少なく、中古で12000円~18000円で売られているロッドです。
オープンウォーターであれば、最近話題になっているコストパフォーマンスの高いバスロッドも使用できます。
・シマノ ゾディアス 268ML
・ダイワ クロノス 6101MLS
この2つを比較すると、ゾディアス 268MLの方がフッキングが決まりやすいと感じます。ただ、ロッド自体はどちらも若干パワー不足でストラクチャー周りでは少し厳しいです。こちらは新品で12000~15000円と非常にリーズナブルで作りもしっかりしていると思います。
絶対に切られないギリギリのライン強度
ラインについてですが、これもロッド同様に、環境に大きく左右される部分です。僕は、仮にストラクチャーに擦られても絶対に切られないギリギリのライン強度、そして、強烈なフッキングと強引なやり取りでも絶対に切れないPEラインとりリーダーの結束部を達成するために、PEラインは、1.5号を、リーダーはフロロカーボンの30ポンドを使用しています。
はっきり言って、普通に考えたらスーパーオーバースペックです。しかし、群れを見つけると連続してバイトしてくるという特徴があり、いちいちリーダーを結び直していると時合を逃してしまうため、少なくても1匹ではなく10匹釣っても切れない強度を目指した結果です。
残念ながら、僕の使用する安価なものではPE1.2号でも切れましたし、リーダーはフロロ25ポンドでも切れました。徐々に太くしていって現在の仕様にたどり着いたのです。
現在、自分が使用している使える安物ラインを紹介します。
・ラパラ ラピノヴァX マルチゲーム 1.5号 29.8ld
・ラパラ ラピノヴァ フロロカーボン ショックリーダー 30ld
PEラインが150mで、1500円程度。リーダーは20mで500円程度と安価な部類になると思いますが、もともとオーバースペックですので、当然切れたことはありません。これだけラインを太くすると、飛距離は当然落ちます。また、ペンシルのように首を振るアクションはラインの抵抗を大きく受けます。このようなアクションを出したいときにも別のタックルも用意することになるでしょう。オープンウォーターで使うPE0.6号、リーダー12ldと比較して3倍近く太くなっていますが釣りにはなる飛距離ですのでストラクチャー狙いでは有効だと考えています。
口の切れないドラグセッティング
最後にリールです。リールに関しては、これほど強いラインを使っているとはっきり言って、普通に巻ければ釣りになりますが、そこにもうひとつ条件を加えるとしたらドラグです。
ドラグがなぜポイントかというと、ドラグフルロックで合わせを入れると口切れや、フッキング時の衝撃が大きすぎて支えきれず次の瞬間にロッドの反発でテンションが緩みフックが外れるためです。根掛かりを外すときのラインを張って弾く瞬間的なテンションの緩みと似た状態が、合わせた直後に起こってしまうためかフッキング直後のバラシが非常に多くなりました。なのでフルパワーでフッキングした時と、魚が強烈に突っ込んだときにだけ少しドラグが出るようにした方がキャッチ率が上がります。
僕はストラディックが登場してからずっとこのリールを愛用しています。安くて強い、こんなリールをずっと待っていました。
・シマノ ストラディック 2500S
このリールの現在の価格は17000円程度ですが、コストパフォーマンスに優れているので買って損はないと思います。
セオリー通りにタックルを揃えると絶対にここまでのオーバースペックにはならないと思いますが、こんなめちゃくちゃなタックルでも全然釣れるんです。それにルアーは壊れることはあっても無くなりはしませんし、ラインブレイクの心配もほとんどありません。環境にもお財布にも優しいタックルです。
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