溝の無いスプールで起きやすい「ライン滑り」を防止!!
2017/01/24
ここ数年、僕が経験した釣り場のトラブルで一番多かったのが「ライン滑り」でした。
このトラブルは溝の無いスプールを搭載しているシマノのリールでよく起こり、ダイワ派はあまり経験の無いトラブルだと思います。僕は、ルビアス(ダイワ)からエクスセンス(シマノ)に変えた時にこのトラブルを経験しました。
購入したスピニングリールのスプールに溝があるか無いかなどで発生率は変わってきますが未然に防ぐことができるトラブルですので対策方法をシェアしたいと思います。
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ライン滑りとは?
「ライン滑り」とは、スプールの上で巻いたラインが空転することを言います。
経験の無い方はピンと来ないかもしれませんが、空のスプールにラインを巻き始めるときテンションを掛けないと、いつまでもラインが空転して巻き始められないあの状態がラインを巻いた状態でも発生します。
こうなると強いテンションを掛けないと巻き取り不能ですし、一度ラインを全部出してテンションを掛けて巻き直すなどしない限り何度も発生します。
このトラブルが嫌なのは、負荷が掛かったときに発動するということです。例えば、軽量のミノーを使用しているときは問題なかったけど、バイブレーションの早巻きにしたら急に巻き取れなくなったなど、BIGフィッシュを掛けた瞬間にドラグよりも先にライン滑りが起こりしっかりフッキングできなかったり、その後のやり取りでラインを巻き取れなかったりということが発生します。
ライン滑りはなぜ起こるのか?
ライン滑りの発生の原因は、摩擦抵抗が少ない状態であることだと思います。
・ライン巻き時のテンション不足
摩擦抵抗が少ない状態でラインを巻くことによって発生します。シマノのリールの多くは、ラインを巻く面に溝がありません。ここにラインを結んでも引っかかるものが無いので、ラインを巻くテンションのみで保持している状態になるため、一度負荷が掛かり滑りだすと止まらなくなります。
特にリールを水洗いした際にラインのテンションが緩み、次の釣行で発生するということが多いような気がします。
ダイワのスプールは溝があり、その分抵抗が大きいためか僕は発生したことがありません。
・PEラインの特徴が影響
このトラブルに見舞われる人はおそらくPEラインを使っていると思います。PEラインの特徴として収縮しないため、どんなにテンションを掛けてもしばらくすると緩みます。また、PEライン自体滑り易いという特徴も持っているためよけいに起こりやすいのです。
ナイロンラインを使用する場合は、巻き始めと、巻いていく時にしっかりテンションを掛けることで防ぐことができます。
・スプールの収縮
金属製のスプールも温度差によって僅かですが収縮します。ナイロンでは吸収できる誤差でも、PEラインの収縮率では許容できないレベルなのでしょう。
「ライン滑り」を防止する方法
ライン滑りは摩擦抵抗を増やしてあげるか、ラインを機械的に固定するしかありません。
摩擦抵抗を増やすという意味では、伸びのあるナイロンラインを下巻きに入れるという方法で防止できると思います。シャロースプールでなければどちらにしても下巻きがいるケースが多いと思いますのでこの方法が適していると思います。
機械的と言えるか分かりませんが、ラインを固定するという意味でラインを巻き始める前にスプールに結んだラインをセロハンテープで固定して巻き始めます。テープでの保持もされますが、テープ自体が収縮するため、テンションを掛けるとテープに食い込み、しっかりと保持されます。
この「ライン滑り」を防ぐ方法は、特に溝のないスプールを搭載しているリールを買った方に必ずやっておくことをオススメしたいと思います。釣り場で発生するとラインを全て出さないと修正できないことが多いので、陸釣りでは実質修正不可です。
防ぐことのできるトラブルは未然に策を講じておきましょう!!
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