浜名湖の和船9.9馬力は決して不利ではない
2017/01/24
浜名湖オープントーナメントに出場している選手が乗っているボートの中ではもっとも低出力の和船9.9馬力。
単純にスピードだけ考えると圧倒的に不利に見えるこのボートも、浜名湖に限って言えばかなり使い勝手がよくスピード以外の面では非常に釣りに向いているのです。
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和船9.9馬力の不利な部分は機動力だけ
浜名湖というフィールドを9.9馬力で周ると考えた場合、奥浜名湖を攻略するのは難しい。
猪鼻湖、細江湖のどちらかに狙いを定めるなど、限定したエリアに絞って釣りをするなら問題ないが、短時間に行ったりきたりはとてもできる距離ではない。
9.9馬力の和船の目安の速度は、1人乗船時で時速26km/h、2人乗船時で23km/h程度。10分で4km弱進むと考えても猪鼻湖の入り口から細江湖の入り口までで20分程度の時間を必要とする。
このスピードという部分では、やはり高出力エンジンを載せたボートに勝ち目はない。
風の影響を受けないフラットな形と喫水の浅さ
浜名湖でドテラ流しした場合、もっとも影響があるのはボートの形で水面から出ている部分が多いほど風の影響を受けて流される。
和船でセンターコンソール付など例外もあるが、基本フラットでその分だけ風の影響も受けにくく流し易い。
また、喫水の浅さも和船の武器で表浜名湖のようにとんでもなく浅いエリアでは、常に座礁の心配をしなければならない。そんなエリアでは喫水が浅ければ浅いほど流す時間を長くとることができ釣りに集中できる時間も長くなる。
根掛かりなどでルアーの回収に行くのにも、ピンポイントを打つケースも、無理は禁物ですが狭いエリアや浅いエリアに入っていくことができる点で有利である。
※浜名湖は航行できないような浅い場所が沢山あり、和船なら座礁しないということではありません。地形を把握できていない場合十分に注意が必要です。
海をよく見て判断できる
和船の移動速度は遅いため、目で見て分かる変化をゆっくりと観察しながら判断する力が身に付いていく。
ベイトの有無、流れ藻の量、潮の動き、ウィードの量、水質、浅い場所では海底など多くの判断材料が見て取れるはずです。
こうした情報をもとに選択したエリアで釣りをすることは非常に重要で、”昨日釣れた場所へ行ってみたけど今日は釣れなかった”で終わらないように判断基準を増やして明日の釣りに繋げていくことが上達へ繋がります。
和船9.9馬力は、基礎を作り上げていくのにも打って付けなのです。
浜名湖では船検不要で経済的負担が軽い
浜名湖のみを航行する場合、船検が免除されます。
正確には、次の3つの条件を満たせば船検が不要ということのようです。
定員が3人以下
船外機船で、長さ5メートル未満の船舶の場合、出力が3.7キロワット(5馬力)以下、長さ5メートル以上の船舶の場合、出力が7.4キロワット(9.9馬力)以下
浜名湖のみを航行
参考に船検が必要な船は、3年おきに中間検査と、定期検査を受けないといけないため、6年で最低でも6万円は掛かるようです。
なんだかんだで経済的な部分はかなり重要で、船が買えても維持が難しいと想像がつく方は無理せず和船9.9馬力がオススメです。
船を買えばいろいろなものが必要になりますし、故障など予定外の出費もありますからね。
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