ベイトから読み解くメバルの摂餌行動
2017/01/24
メバルの食べているベイト見て摂餌行動の特徴を推測します。
分かっているようでなかなか実践できない摂餌行動を考えてのメバリング、どう釣りを展開していけばメバルに近づくことができるのか?
ベイトが分かれば確実に釣れるというほど甘くはないのが現実ですが、摂餌行動の特徴を掴めばきっと答えが見えてくるはずです。
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メバルのベイトを分類
前回、メバルの胃の中から出てきたベイトの、アミ、メガロパ、バチ、コツブムシ、タコ、ヨコエビ、これらを分類してみるとどうなるか?
動物性プランクトンに当てはまるのが、アミ、メガロパ、ヨコエビ
底生生物(ベントス)に当てはまるのが、バチ、コツブムシ、タコ
分類してみると大きく分けると2種類になる。
胃の中から出てきたそれぞれのベイトの量から分かることは、動物性プランクトンを食べているメバルがほとんどであるということと、そのような個体の一部は底生生物も食べているということである。
メバルのベイトの特徴
動物性プランクトンの特徴は遊泳力を持っていないか、または、遊泳力を持っていてもわずかなもので流れに逆らって泳ぐことができないものである。
アミ、メガロパ、ヨコエビは流れにさからえない。逆に言えば、流れがあると流されてしまうということだ。
底生生物(ベントス)は、海底に生息し、ストラクチャーについて身を隠したりしていて、動き回ったりしない生物である。
どちらにも共通して言えることは、メバルにとって動きが遅い生物で、食べ易いベイトであるということだ。
メバルの摂餌行動の特徴
このことから推測できるメバルの摂餌行動の特徴は、基本的に流れを利用して、流れてくるベイトを効率よく摂るということだと考えている。
動物プランクトンが流れてくるレンジはさまざまだと思うが、比較的浅いレンジが多いと考えている。これは、ベイトになる生物の産卵場所などに関係していて、シャローのウィードがキーになっていると思われるからである。
底生生物(ベントス)も比較的浅い場所、ストラクチャー付近などに多いと考えられる。浅い場所と書いた理由は、捨て石や、堤防、消波ブロックなどが岸沿いにあるため。
こういった場所にメバルは着いていて、潮が効いてきたタイミングで流れてくるエサを自分のテリトリーに入ってきた瞬間に襲い掛かるイメージである。これを意識してメバリングをすると、潮が効いているのに釣れない場所で粘ることが無意味だということが分かる。潮が効いていない場所も捨てていった方がいい、潮が動き出してから戻ってきても遅くない。
一方で僕の魚の狙い方が偏っていることで、このような摂餌行動をしている魚しか見つけられていない可能性もある。こうだと決めつけずにいろいろな釣りを試すことも忘れてはならない。
ただ、メバルは条件のよい場所にかたまりやすく積極的に移動しない魚のため、アングラー側が動いて探すことが重要。かたまっている場所さえ見つけられれば、あとは流されてくるベイトを演出してあげるだけで答えは返ってくる。
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